2012年12月28日金曜日

アートと音楽@東京都現代美術館


プールに浮かぶ白磁がぶつかりあい偶然性の音楽を奏でるセレスト・ブルシエ=ムジュノや、立つ位置によって音のランドスケープが変化するフロリアン・ヘッカー、ジョン・ケージの4分33秒を発展させたマノン・デ・ブールの作品など、ジョン・ケージへのリスペクトが感じられる作品が展覧会の基調をなしていました。

マノン・デ・ブールの《二度の4分33秒》は強い風雨の音が外で聞こえる中、4分33秒を演奏するピアニストの映像と、環境音が消され二度目の4分33秒が演奏される映像で構成されています。一度目で聞こえていた強い風雨の音が消されたこともあって、二度目では映像を見ている自分の周りで聞こえる音に、より注意が向くようになっていました。

こういった作品の一方で、植物の危険信号や木の年輪など、自然にあるものを音に変換していく作品もあり、音と視覚の関係を様々な角度から考られる展覧会でした。

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